個人投資家は、どのようにすればおカネを殖やすことができるのか。ここでは、平日の昼間は仕事をしながら、資産を着実に増やしてきた3人の個人投資家ブロガーに、資産運用のコツを聞く。
いずれも過去の失敗体験などから、利回りを重視した堅実な運用方法を取っている人たちだ。手数料や税負担といったコストへもしっかり目配りしている。多くの忙しいビジネスパーソンでも取り組める方法として参考になる。
case1. 蓄財王さん
40代後半、都内の1部上場企業に勤務
過去の苦い経験を経て今は利回り重視の運用
蓄財王さん(ブログのハンドルネーム、以下同)の投資歴は25年以上に及び、金融資産は4275万円。家族4人が暮らす自宅の住宅ローンの残債1900万円を差し引いても純資産は2300万円になる(2017年2月現在、以下同)。
金融資産の内訳は、国内外の株式・債券など多岐にわたるが、特徴的なのはREIT(不動産投資信託)。01年にJ-REITが東京証券取引所に上場した頃から投資を続けている。高い分配金利回りが魅力だ。現在は、野村不動産マスターファンド投資法人、日本アコモデーションファンド投資法人など8銘柄を保有する。「かつてに比べ利回りは下がりましたが、それでも年3%超。年間40万円以上の分配金があります。これにボーナスの約70万円を足して年に120万円分、3〜4回に分けてNISA(少額投資非課税制度)で買い付けています」。
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