コンピュータに、“お薦め運用”を診断してもらい、資産運用を任せる時代が幕を開けようとしている。
ロボットアドバイザー、通称ロボアド・サービスを提供する事業者がここ1〜2年で続々登場。現在は、十数社に上るとみられている。
記者が主要6社のロボアドを体験すると、下図のような提案を受けた。操作の流れはいずれもシンプルだ。パソコンやスマホの画面で5~十数個の質問に答えると、リスク許容度とお薦めポートフォリオを数分で自動診断してくれる。
「最もリスクをとった運用」(みずほ銀行)から「リスクはなるべく避けて通りたいタイプ」(楽天証券)まで、記者はほぼ同様の回答をしたのに、正反対の提案が示されたことは興味深い。ポートフォリオの提案も、リスク資産である株式の比率が20%台(野村証券)から70%台(ウェルスナビ)までさまざまだった。
ロボアド運用の特徴の一つは、大量の情報を瞬時に処理できること。2016年1月にロボアド「THEO」(テオ)の運用を開始したベンチャー企業「お金のデザイン」の北澤直COOは、「この1年間で約2万人の申し込みがあった。異なるポートフォリオの組み合わせを大量処理し、毎月のリバランス(資産の再配分)を一人ひとりにやるのは人間の力だけではまず無理」と語る。
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