メーカーの「上から目線」を喝破
──園芸用品からペット用品、家電まで幅広く扱うのはなぜですか。
当社の企業理念に「会社の目的は永遠に存続すること。いかなる時代環境においても利益の出せる仕組みを確立すること」がある。利益を出せるのはいっときでも、新しい仕組みはつねに湧き上がってくる。
どこの企業でも、ヒット商品が出るとそれに安住してしまう。業種もそうでしょう。何百年と続いている旅館業はずっと旅館を経営し、金属繊維を扱っている会社はずっと金属。一つの業を極めることは大事だが、世の中のトレンドはどんどん変わっていく。一芸や一業種に秀でるだけでは、今の家電業界みたいになってしまう。それを私はオイルショックで経験し、死にかけた。
私は過去50年にわたってビジネスをしてきたが、バブルは10年単位ではじけた。40年前はオイル、30年前は土地、そしてITバブルがはじけて、この間はリーマンショックで金融バブル。産業用ニーズは景気がいいとワッと増えるが、景気が悪くなると急速にブレーキがかかる。けれど生活者は違う。景気がよければボーナスが上がって消費も増えるが、企業業績ほど一気に変動することはない。
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