1. 健康被害
■喫煙とアスベスト労働が肺ガン死亡に及ぼす影響
肺ガン死亡の相対危険度は、アスベスト約5倍に対し、喫煙は約10倍と2倍にもなる。ここでの相対危険度とはアスベスト曝露や喫煙の有無で、どれだけ肺ガン死亡の確率が増すかを示すもの。
■喫煙による死亡は、交通事故死の18倍!
疫学研究を基に喫煙がなければ回避できた死亡者の数(疾病など)は推定可能。表の11万人強は日本人の年間死亡数の1割強。交通事故や自殺よりはるかにケタが大きい。
■現在の喫煙状況が続けば、21世紀に世界中で最大10億人がたばこで死亡
紙巻きたばこの登場は20世紀初頭。今、消費の主流は先進国から発展途上国に移行中だ。喫煙によるガン、肺疾患、脳疾患などで最大10億人死亡とWHOは警告する。
■日本人の人口10万人当たりの生涯リスク
一生のうちにそれが原因で死亡する推定人数。死者ほぼゼロのBSEに国は年132億円の予算を使うのに、死者が圧倒的なたばこはほとんど野放しだ。
■非喫煙者と比較した喫煙者の罹患・死亡の相対危険度
たばこの健康被害はガンだけではない。心疾患、脳疾患でもリスクは急増する。患者激増のCOPDは全患者の原因が喫煙と言っていい。
■低タールでも有害性は低下しない ―非喫煙者に対する低タールたばこ喫煙者の肺ガン死亡の相対危険度―
低タールたばこは、機械測定時は煙が薄まるが、人が吸引したときの害は変わらない。「ライト」「マイルド」の商標についてWHOは詐欺的と言い、欧州やカナダでは使用禁止だ。
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