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ガンの嘘 不都合なたばこの真実

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1981年から日本人の死因第1位が続くガン。ガン死亡率で米国を抜いた事実、ガンの部位別で見た死亡者数とその病因…。データを読み解いていくと、そこには、ある「不都合な真実」が浮かび上がる…。

(本誌:野村明弘、前田佳子、長谷川隆、ジャーナリスト:川端由美)

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日本人の3人に1人が「ガン死」という、国民病ともいえる死因の第1位=ガン。現在、1年間に新たにガンと診断される人は約60万人。これを生涯リスクで見ると、実に男性は2人に1人、女性では3人に1人が一生のうちに必ずガンにかかることになる(厚生労働科学研究の推計)。

これほどまでに増え続ける日本人のガン。ところが上のグラフのように、アメリカのガン死亡率は1990年代から減少し(イギリスでも同様)、特に米国ではガンの死亡者数そのものが2003年から減り始めた。日本のガン死亡率は増加を続け、今や米国のそれを上回る。浮上するのは、日本のガン対策は何を誤ったのか、という疑問である。

納豆ダイエットのデータ捏造問題で放送打ち切りになった関西テレビの「発掘!あるある大事典2」。1月14日の最後の放送が「ガン最新予防医学スペシャル」だった。

ここで、「あるある」は米国の野菜・果物の摂取増加がガン死の減少につながったと強調した。米国で野菜・果物を1日に5種類以上食べようという「Five a Day運動」に取り組んだことなどを紹介し、米国での野菜の摂取量が増え、日本では減っているグラフを掲げた。

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