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たばこ会社も関与? 世界で広がるヤミたばこ市場 日本が直面する未来

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世界中でヤミたばこが広がっている。偽造は総市場の8%、密輸は4分の1を占めるともいわれている。世界は規制強化と偽造・密輸とのジレンマに直面する。

©Photo:Getty Images/AFLO

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2000年、英国政府は頭を抱えていた。たばこ税を大幅に引き上げたのはいいが、税収が落ち込んでしまったのだ。それは当初の想定を超えたものだった。調査の結果、ヤミ市場に出回る偽造・密輸たばこが英国消費量の2割を占めるまでになっていたことも判明した。

やむなく01年にたばこの税率を引き下げたところ、税収は増加に転じたが、密輸たばこの完全排除はできていない。英国国内では「偽造・密輸たばこの購入は、麻薬や売春組織に協力することになります」という警告ポスターをよく見かける。そしてその脇で非合法たばこが売られているのが現実だ。

世界銀行の調査によると、世界で販売される8%のたばこが偽造といわれている。偽造品はマフィアなどの犯罪組織が関与しており、世界中に偽造工場があると見られている。最近はパッケージが精巧にできており、すぐに偽造と見抜くことは難しい。このため各国政府はパッケージに表示する健康警告を国別に変えることで、大量生産される偽造品の流通を抑えようとしている。

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