ビジネスの成否は情報が握っている。企業の営業や開発の現場ではどんな情報が武器となるのか。
ファミリーマート
「普段から多くの情報に接するが、最終的には現場に足を運んで見聞きしたことを大切にしている」。ファミリーマートで商品開発に携わる山岡美奈子氏はこう語る。
商品本部でパスタやサンドイッチなどの開発部隊を率いる山岡氏。常日頃から食に関する情報収集に明け暮れている。テレビや雑誌のグルメ特集はもちろん、最近ではニュースアプリ「グノシー」からも流行している食の情報を入手しているという。
とはいえ、2次情報をそのまま鵜呑みにすることはない。行列ができる飲食店があれば足を運び、自ら商品をチェックする。しかも自分一人で行くわけではない。取引関係がある食品メーカーの担当者を誘うことが多々あるという。
「メーカーの方々とお店に足を運ぶと、商品化ができるかという具体的な目安を知ることができる」(山岡氏)。実際にこのような機会を通じて商品化された例がある。2015年9月に発売された「熟成ロースカツサンド」だ。
開発の初期段階で食品メーカーの担当者と協力して、あらゆる店のカツサンドを買い集めて味見を繰り返した。開発期間は通常商品の2倍に当たる6カ月。価格は430円(税込み)と弁当類に近い値段にもかかわらず、発売当初は品切れ店舗が続出するなど大ヒット商品となった。
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