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北京で大規模デモ、退役軍人に高まる不満 許されるはずのない場所で起こったことの意味

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北京中心部で数千人規模の退役軍人が集結し、人民解放軍の象徴的な施設である八一大楼を包囲した。退役軍人はなぜ不満の声を上げ始めたのか。

迷彩服姿の元軍人が座り込み抗議した。大きな衝突はなかったが北京中心部でデモが起きるのは異例(ロイター/アフロ)

10月11日から12日の早朝にかけて、数千人規模の退役軍人が北京市内の「八一大楼」の前に居座る、大規模デモが起こった。

「八一大楼」は、北京の中心を東西に走る長安街を天安門や中南海から西に行った、その道沿いにある。誰の目にも留まる巨大なビルだ。

もともと中央軍事委員会の執務用に建設されたが、現在では人民解放軍の中央機関の一部がオフィスとして用いるほか、各国の国防大臣や外国軍の高級将校が訪中した際に、会見や会議、夕食会なども行われる人民解放軍の重要な施設である。

また、「八一大楼」の西側には隣接して軍事博物館があり、一般に開放されている。観光で参観した際には、隣にそびえる「八一大楼」を見ることができる。

退役軍人のデモは、衆目にさらされる場所で行われたのだ。しかも、人民解放軍の象徴的な建造物の前でである。普通であればデモが許される場所ではない。だからこそ今回のデモは、現役の人民解放軍、特に陸軍が、習近平主席に対して不満を示したものとも、反習近平派がその不満を利用したものともいわれた。

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