アパート、マンション投資だけではない。不動産を人に利用させて稼ぐ手段はほかにもある。
貸会議室運営
初期費用安いが物件探しは難しい
不動産の、別の運用法の1つが「貸会議室」としての利用である。
フリーランスとしての働き方の広がりやITツールの発達、経費削減で会議室を持たない会社が増えていることなどから貸会議室の需要は広がっている。一方の供給面では、大手の運営会社が1時間数千~数万円で貸し出す広い会議室や、数人での打ち合わせに利用される喫茶店はあるが、「数人がビジネスライクに打ち合わせできるスペースがなかった」と、貸会議室のマッチングサイトを運営するスペイシーの梅田琢也取締役は語る。
個人投資家の参入余地もそこにある。スペイシーのサイトでは既存の会議室に加え、個人運営の貸会議室も検索できる。個人はまず会議室として利用可能なワンルームを借り、机やホワイトボードなどを購入して設置する。そして月々の家賃とスペイシーへの手数料を支払えば、残りの利用料金が懐に入る。
部屋の敷金、礼金を含め初期費用50万円ほどで安く参入できるのが利点。65㌻に登場した津田幾人氏も会議室投資家の1人。計6室を運営しており、1室当たり売り上げは月15万~20万円。家賃や手数料を引いて1室5万~8万円ほど残るという。「不動産投資より利回りはいい」(津田氏)。
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