今後も人口流入が見込める都心は、客づけの点で安心なエリアだ。過熱感が伝えられる中でも、しっかり利益を出す投資家を紹介する。
伊東花夏(かな)さん(仮名、以下同じ)は、大手専門商社で営業事務をしている。昨年、最初の子が生まれ現在は育児休暇中だ。
伊東さん夫妻が物件探しを始めたのは2011年のこと。「不動産業者は怪しい人たちが多いから、やめたほうがいい」。夫の享さんは最初、反対していた。しかし花夏さんが不動産業者を訪問しだすと、見かねて享さんも同行するようになった。
入居者を確保しやすいように物件は東京23区内、表面利回り年10%以上で探した。予算は4000万円以内で、そのうち1割は自己資金の計画だった。
誰もが見られる不動産サイト、「HOME'S」や「SUUMO(スーモ)」で物色し、めぼしいものが見つかると業者に連絡し、情報を得る作業を繰り返した。
しばらくして足立区北千住に安い土地が見つかった。ここにアパートを建てれば高い利回りが期待できそうだ。夫妻は設計士に設計図面まで描いてもらったが、接道義務を満たしていないことが判明し、新築住宅を建てられないとわかった。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら