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「国際金融商品」原油暴落の破壊力 緊急講義2

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原油価格下落のニュースが世界の株式市場を揺さぶっている。なぜこれほどまでに原油が国際金融に大きなインパクトを与え続けるのか。原油の現物市場が国際金融市場に組み込まれていった背景と、そこから生まれる負の連鎖の構造、さらには緊迫する中東情勢を視野に入れた2016年の原油市場の見通しについて、経済インテリジェンスの専門家に解説してもらった。

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Question1 原油が国際金融商品となった理由は?

原油は、原油先物というデリバティブ(金融派生商品)の形で、株式や債券などの伝統的な国際金融商品に次ぐ投資対象(オルタナティブ商品)として投資家の間で広く認知されている。  原油が国際金融商品となったのは00年代半ば以降だが、米ゴールドマン・サックスなど大手金融機関が当時過熱ぎみであった世界の株式や債券市場の下落リスクを懸念する投資家に対して原油先物を積極的に購入することを勧めたのがきっかけである。推奨の理由は株式や債券の値動きに対して原油先物は中立的な動きを示していたからだ。原油先物を原資産とする商品インデックスファンドへ投資資金が流れ込んだことにより、国際金融商品の中での原油先物の存在感は一気に拡大した。

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