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情報の重要度に従いオフレコに3つの形 信頼できる記者をメディアでどう探すか(3)

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優秀な記者にほどよい情報が集まるのは必然。時には間違った情報をつかむことがあるが、それを官僚が正すこともある

オフレコには、いくつかの形態がある。縛りが緩い順に説明する。

第一は、オフレコで披露した話の内容については書いてもいいが、情報源については実名を秘匿するというものだ。新聞で「政府首脳によると」という記事をよく見掛けるが、これは首相か官房長官が情報源であるということだ。外務省首脳という場合には、外相、外務副大臣、外務事務次官になる。関係者には誰が話しているかわかる。率直に言って、あまり意味のないオフレコだ。

もっとも、首相、官房長官、外相などが実名で話した内容については諸外国から直接的な反応がありうるが、匿名ならばまず反応はない。外交的に相手国を刺激したくない場合に、こういうオフレコを用いる。

第二は、話の内容は報じてもいいが、情報源については、単に実名を隠すだけでなく、情報源が誰かわからないようにするという条件で語られるオフレコだ。不祥事に関する内部告発がその類だ。情報源がわからないようにするために、あえて核心的な部分で、事実と異なることを書く場合もある。もっとも、新聞の場合、あえて事実と異なることを書いたことが露見すると、記者が責任を取らされるので、核心的な部分について、たとえば日時や場所についてはあいまいな記述にする場合が多い。週刊誌の場合は、情報源を秘匿するために、かなり大胆に事実と異なる話を書くことがある。

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