2014年12月14日に投開票が行われた総選挙(衆議院議員選挙)では、自民党が291議席(改選前は293議席なので2議席減らしている)、公明党が35議席(改選前は31議席なので4議席増やしている)で、自公の与党で326議席を獲得した。これで参議院で否決された法案も衆議院で再可決することができる3分の2(317)を超える議席を与党は持った。
もっとも、選挙の内実を見ると自民党の勝利とは言えない。有権者の政治離れが進む中で、投票率は史上最低の52・66%だ。こういう時は組織力が勝負になる。最近の自民党、民主党の1年生、2年生議員は後援会を作らない。自民党は創価学会(宗教団体)、民主党は連合(労働組合)に選挙運動を任せっきりだ。今回の選挙は創価学会、連合、共産党の組織戦で、その力の差がそのまま獲得議席の差につながった。
しかし安倍晋三首相には、創価学会に完全に依存している自らの権力基盤の脆弱性が見えていないようだ。国民から白紙委任状を受けたと勘違いしている。政治家の「素顔」を暴き出す技法に長けているのが、ジャーナリストの池上彰氏だ。
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