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歴史は人間の物語として考えれば面白い 私が伝えたい世界史のキモ 1

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ライフネット生命保険会長 出口治明

でぐち・はるあき●1948年生まれ、三重県出身。京都大学を卒業後、72年日本生命保険相互会社に入社。2008年ライフネット生命保険開業、13年6月から現職。(撮影:大澤 誠)

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講演会などで「リーマンショックのような経済危機はまた起こると思うか」と質問すると、ほとんどの人は「また起こるのではないか」と答える。

そこで、「ではリーマンショックのことを一所懸命勉強した企業と、『日進月歩の現在では過去のことは役に立たない』と勉強しなかった企業では、どちらがうまく対応できるか」と聞くと、ほとんどの人は「勉強した企業」のほうに手を挙げる。

歴史が大事という意味はこれがすべてだ。つまり、将来何が起きるかわからないが、教材は過去にしかない。過去に人間がやってきたことをしっかりと勉強しておけば、将来何かが起きたときに対応しやすくなるかもしれない。ダーウィンの進化論のとおり、賢い生物や強い生物が生き残るのではなく、何かが起きたときに適応できた生物だけが生き残る。歴史を学ぶ理由はここにある。

次に、歴史に対する見方を説明しよう。「歴史は、価値判断による解釈だからいろいろな歴史がありうる」という人がいるが、私は歴史は一つだと思う。たとえば、重要な会議の場でみんなが議論のメモを取る。これが歴史の1次資料となる。

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