日経平均株価は十五年来の高値をつけている。株価が大きく上がると、「今度こそ本物だ」「日本はいよいよ変わった」といわれることが多い。しかし、過去のバブルのピークでも同じようなことがいわれた。はたして、株価はこのまま上がり続けるのだろうか。
その答えは誰にもわからないが、「賢者は歴史に学ぶ」「歴史の教訓」「歴史が証明する」といわれるだけに、株価の歴史からいくつかの教訓を学ぶことができる。
バブルとは、証券や不動産などの相場が過度に上昇し、実体価値に比べて割高な状態が持続する現象を指す。バブルが長期化すると景気が過熱し、それが資産価格を押し上げ、さらにバブルを加速する。だがやがてバブルは崩壊し、資産価格の急落が、金融システムの混乱や逆資産効果を通じて経済全体に大きな悪影響を及ぼす。
歴史的に世界は多くのバブルとバブル崩壊、そしてそれに起因する危機を繰り返してきた。これらのバブル崩壊は、その後の経済、政治、社会などに大きな影響を与えた。
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