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野党は反撃体制を築けるか 安倍政権が外交で乱気流

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1月25日に、「イスラム国」による邦人人質事件の人質解放を訴えるデモ隊が官邸前に集まった(時事)

通常国会が1月26日、開幕した。総選挙大勝で政権基盤を強化した安倍晋三首相は、集団的自衛権の行使容認に伴う安全保障法制や、成長戦略達成のための規制改革の関連法案などを成立させて、「安倍政治」の仕上げを目指すが、入り口で「イスラム国」による邦人人質事件に直面した。船出の直前に突然、嵐に見舞われた格好となった。

事件は安倍首相の中東歴訪中に発生したが、訪問計画が明らかになったのは総選挙の直後だった。「積極的平和主義」「価値観外交」を推進する首相は、昨秋の国連総会での中東支援表明に従って、1月17日にエジプトのカイロで、「イスラム国」による難民への支援などに約2億ドルの無償資金協力を行うと発表した。テロは3日後の20日に起こった。

安倍首相は「闘う政治家」「たじろがない」が口癖である。13年参院選と14年総選挙に連勝して政権は盤石と映ったが、12年12月の首相復帰後、「闘う政治家」として初めて真価が問われる場面に立たされた。

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