「Apple Watch」は、意外に大化けするかも iPhoneとの連携で何ができるのか

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操作方法についても分かった。Apple Watchには、押し込むタッチ(Force Touch)に対応したマルチタッチディスプレイ、音声認識に利用できるマイクとスピーカー、叩くような振動を伝えるTaptic Engine、デジタルクラウン、サイドボタンのインターフェイスが備わっており、すべてのアプリが同じ操作方法を共有する。

ディスプレイ、クラウンの操作は、縦横のスワイプ、エッジのスワイプ、タップ、Force Touch、デジタルクラウンの回転・押し込み、サイドボタンのクリック・ダブルクリックとなっている。サイドボタンについてはそれぞれ、フレンドアプリの起動と、Apple Pay使用時の支払い許可の役割に利用する。

Apple Watchで動く4種類のアプリ

Apple Watch向けの開発者キット「WatchKit」は、開発者向けのiOS 8.2ベータ版と、開発環境Xcode 6.2ベータ版に含まれ、ダウンロード可能になった。これらの開発者キットで作ることができるアプリや機能は、次の4つに分かれている。

1つ目は、WatchKitアプリだ。これはApple Watchで起動することができる、フルサイズのアプリを示す。前述のインターフェイスの操作に様々な機能を割り当てて、新しい使い方を開発者が考え、作り出すことができる最も自由度の高い領域だ。

2つ目は、通常の通知。Macを使っていたら、ちょうど通知センターの「パネル」の通知と同様に、アプリからの新着情報等を表示し、すぐに消えるタイプの通知となる。この際、TapTic Engineによって、通知が届いたことを静かに手首に伝えれば、利用者はそのときにApple Watchをみて、通知の内容を確認できる。

3つ目はアクション通知。こちらは、iPhoneの通知のように、届いた通知に対して返信や「いいね」などをつけることができる仕組みだ。新着情報というよりは、ソーシャルメディアでの友人の投稿や交通情報で自分の経路に支障が出た際の代替案の表示といった使い方が便利ではないだろうか。

4つ目はグランス(Glances)。上記2つの「通知」はアプリからプッシュされてくる情報だったが、グランスは届いている情報を見ることができる「プル」(Pull)型の情報提供の方法となる。情報は一画面完結型で、最新のものを表示するように求められている。

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