韓国「新大統領」が日本に突きつけてくる要求 日韓の関係改善を望む尹氏だが、ゆるくはない

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外交問題評議会のスコット・スナイダー氏は、「尹氏は国内政治よりも国際社会への対処に長けているだろう」と予測する。「彼はまさにわれわれが聞きたいことに答えてくれるだろうが、基盤は弱い事に変わりない」。

反中感情が高まる韓国

新大統領にとって不幸なことに、国際情勢は特に問題を抱えている。ロシアのウクライナ侵攻によって、地政学的、世界経済的環境が根本的に変わってしまった。戦場での結果がどうであれ、高度に軍事化され、深く分裂した世界に突入し、韓国は難しい選択を避けることがますます困難になるだろう。

尹氏は、中国との協力関係の継続に賛成する一方で、中国の圧力に屈しようとする文政権への批判も目立っていた。尹氏の意見は、韓国で反中感情が高まっていることを反映しており、世論調査の結果にも表れている。スタンフォード大学のシン・ギウク教授は、こうした世論の変化は、永久的なものではないが、選挙結果にわずかながら影響を及ぼした可能性があると話す。

元アメリカ国務省韓国課長の、デビッド・ストローブ氏は、「有権者が分かれているのは、韓国が中国、日本、ロシア、アメリカを考慮しなければならない位置にあることが一因だ」と見ている。

「韓国が大国に対して実行可能で持続可能な政策を打ち出すことは、深く怒りに満ちた分裂によって非常に難しくなっており、今後もそうなり続けるだろう」

ウクライナ危機は、そうした政策の選択を鮮明にしている。日本はアメリカとEUの対ロシア制裁体制に驚くほど早く参加したが、文政権は当初、躊躇していた。バイデン政権は公の場では韓国の参加を賞賛している。大統領は一般教書演説で、日本や他の国々と並んで韓国を高く評価している。しかし、高官たちは内心、韓国は恥をかかされたのだと認めている。

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