今冬のホット飲料商戦に異変!? 濃厚「缶紅茶」が相次ぎ登場

冬の気配が近づくとともに本格化するホット飲料商戦。今年は小型の缶紅茶市場が熱気を帯びている。10月下旬にはアサヒ飲料が糖質ゼロの商品を投入したほか、ポッカも参入。11月中旬にはサントリーが新商品発売を予定する。

同市場に火を付けたのはキリンビバレッジ。2月に缶コーヒーと同じ容量の「午後の紅茶 エスプレッソティー」を発売。紅茶をエスプレッソの要領で高温・高圧で抽出し、濃厚かつ渋みのある味わいを強調したところ、缶コーヒー愛飲者から支持を獲得した。「通常、紅茶は女性の飲用者が6割だが、エスプレッソティーは男性が6割以上を占める」(西村努・キリンビバレッジマーケティング部商品担当主任)。

年間の販売数量は当初目標の100万ケースを超え、300万ケースを突破した。10月初旬には新たにカフェオレ愛飲者などを狙った「午後の紅茶 エスプレッソティー・ラテ」を投入し、さらなる攻勢をかける。

もともと冬場は缶コーヒーの稼ぎ時。が、近年は市場が伸び悩み、新商品濫発による消耗戦が続いている。対する紅茶市場は長らく動きが鈍かったこともあり、新商品投入による市場拡大余地は大きい。中でも、濃厚な味わいを追求した紅茶はなかっただけに成長が見込める分野と言える。「缶紅茶」は冬場の新定番として定着するか。

(張 子溪=週刊東洋経済2010年11月13日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。


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