幻冬舎の非上場化は、出版業界激変の「一里塚」
既刊本を電子化する場合は、版元の出版社に、原稿データの提供や生原稿のスキャンなどの「共同作業」を依頼し、その作業の報酬として売り上げを配分するという形をとる。まさに、出版社と著者の関係が逆転するのだ。
電子書籍化の流れは止められない。そして既存の出版流通は激変するだろう。出版業界にとっては、市場の縮小という大寒波が来ているときに、構造変化の大嵐が襲来するようなものである。
10年後振り返ったときに、幻冬舎の非上場化は出版業界激変の一里塚だったと言われるに違いない。
(田北浩章 撮影:今井康一 =東洋経済オンライン)
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