今回のランキング対象会社のうち1位となった電気化学工業は、三井系の化学メーカー。13人の役員のうち8人が早稲田卒で、2011年に就任した吉高紳介社長は政治経済学部出身だ。
フジテレビを中核とするフジ・メディア・ホールディングスも役員の4割強が早稲田卒。実力会長の日枝久氏は教育学部出身だ。90年代後半の日枝氏全盛期には、ソニーの出井伸之社長、富士通の秋草直之社長など早稲田卒の経営者が目立っていた時代がある。現在、現役の上場経営者として目立っているのは、ファーストリテイリングの柳井正社長くらい。受験における人気も他の私大に押されて低下傾向にあり、勢いを失っている感は否めない。
なお当データは、小社刊『役員四季報2015年版』を基に集計している。役員四季報では東証1部などに株式を公開する約3600社へのアンケートを実施しているが、そのうち、在籍役員の最終学歴をすべて回答したのが1510社(原則7月時点)を対象。 調査対象とした早稲田卒者(大学院卒含む)が2割以上を占める約150社(121位まで)を比率の高い順にランキングした。