クックパッド新本社に行ってきました! オープンキッチンでとびっきりのアイデアも

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じゅうたん敷きのスペースで休息できる

社内外の打ち合わせや会議に使うミーティングルームは9部屋あり、中には和室作りのものも。覗いてみると、壁はしっくいで塗られ、部材のヒノキが香り高い。靴を脱ぎ、普通の会議室より近い距離で話し合うことで、肩肘張らずにざっくばらんとした会話ができるという。

以前のオフィスにはなかったが、今回新設されたじゅうたん敷きの社員専用スペースには、「ライブラリー」の名称が付けられた。靴を脱いで上がるのは同じながら、より広々とした開放的な作りで、特に目的を定めずに休息にも利用できる。「ライブラリー」の名の通り、据え付けられた書棚には、「クックパッド」を象徴するように、レシピや本とともにプログラミングの専門書も並んでいる。

コミュニケーション機能を主軸に据えたオフィス設計は、業務スペースでも同じように貫かれている。短時間の情報交換に便利なよう、簡単な壁で仕切って机といすを置いた「コミュニケーションボックス」を2つ設けた。自由に食べられるお菓子や果物、気分転換の運動ができるトレーニング機器も置かれていて、ばったり顔を合わせた社員の会話も弾むという。

人気女性ユーザーが自ら調理を

ハロウィーンに合わせて作った、かまぼこの幽霊がかわいい塩焼きそば

この日は新オフィスの公開に合わせて、クックパッドで自作レシピを紹介している、人気女性ユーザー2人がハロウィーン向けレシピを実際に調理した。ユーザー名「さとこぱんたーに」さんは、「ちょっとホラーな感じを出しました」と、紫キャベツをあしらった塩焼きそばと黒猫をモチーフにしたパンを、一方でユーザー名「ブラックウルフ」さんは、お化けやお菓子などの形をしたカボチャ味のクッキーをそれぞれ作った。

「もともとは食べるのが好きで、料理はあまり好きじゃなかったけれど、クックパッドで思いついたレシピを紹介していくうちに、料理好きになりました」と振り返る、さとこぱんたーにさん。ブラックウルフさんも、「家族や知人以外とも料理の楽しさを共有できるのがいいですよね」と、口々にクックパッドの楽しみ方を話した。

 主力の有料会員事業を始めてから今年ではや10年。最近ではEC強化のために通販サイトを買収するなど、次なる成長に向けて手を打つが、それらがいつ実を結ぶか。本社移転で心機一転だが、本当の成果が問われるのはこれからだ。

山田 泰弘 東洋経済 記者

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やまだ やすひろ / Yasuhiro Yamada

新聞社の支局と経済、文化、社会部勤務を経て、2014年に東洋経済新報社入社。IT・Web関連業界を担当後、2016年10月に東洋経済オンライン編集部、2017年10月から会社四季報オンライン編集部。デジタル時代におけるメディアの変容と今後のあり方に関心がある。アメリカ文学、ブラジル音楽などを愛好

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