日本人の間で進む「潔癖を求める社会」のリアル 「世の中をきれいに」という漂白化の行き着く先

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息苦しさを感じている人も少なくはないはずだ(写真:Graphs/PIXTA)
清廉潔白、品行方正、謹厳実直――。とことん潔癖が求められる。そんな現代ニッポンの実態と、生き抜き方を具体例とともに追っていく連載第1回。

数年遅れでアメリカから日本へとやってきた事象

「人がどう思って、どう発言しても自由だろう」

2013年に、アメリカのバラク・オバマ元大統領が騒ぎを起こした。カリフォルニア州司法長官の女性を紹介するときに「美人だ」(Best looking)と言った。9年も前だ。アメリカ国内では大騒ぎとなり、最終的にオバマ元大統領は差別的な発言だったと謝罪した。美人、という発言が差別的だとなった。

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その当時に出演していたテレビ番組で、私はこのエピソードを紹介した。私は良いか悪いかは別として、こういう発言が問題視されるようになった、というニュアンスで伝えた。しかし、その当時はそのていども言ったらダメなのか、という雰囲気だった。そこで出てきたのが冒頭の共演者のコメントだった。

当時はアメリカの世論が「やりすぎ」という感じだったのを覚えている。そこから9年ほどが経った。

昨年2021年10月。全国市長会長が、連合の女性会長について「美人会長」と発言した。これが容姿へのセクハラだとして指摘され騒ぎになった。その後に市長会長は謝罪に追い込まれた。趣旨ではないので固有名詞は省く。しかし、私からすれば、数年前のアメリカでの出来事が日本にも伝播した象徴にすぎない。

私が企業で働いていたころ。

アメリカの同僚が日本にやってきて驚いたことがいくつかあったらしい。

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