小さな1歩、JR東海「リニア情報発信拠点」の試み 相模原市内のマンション活用、地域密着で展開

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JR東海が神奈川県相模原市に開設した「さがみはらリニアブース」の展示。トリックアートでリニア車両が飛び出して見える(記者撮影)

この試みをほかの場所でもっと早く始めていたら事態は変わっていたかもしれない。そう思わせる施設が登場した。JR東海が神奈川県相模原市に開設したリニア中央新幹線のPR施設「さがみはらリニアブース」である。

場所はJR橋本駅(神奈川県相模原市)から徒歩18分。住宅街の一角にある。6階建てマンションの1階ロビーを改造した。

このマンションは品川と名古屋を結ぶルート上に立地しており、建物の地下でトンネル工事が行われる。「建物の基礎部分が工事の支障になるため、このマンションをJR東海にお譲りいただいた」と、JR東海・中央新幹線建設部の吉川太郎担当課長が話す。JR東海の譲受に伴い、入居者は全員退居して現在は無人。そのため、ロビーをブースに転用することが可能となった。1月30日、2月2日、2月5日の3回にわたり開場し、誰でも自由に見学できる。2月5日以降も公開を予定している。

市内のルートや工事説明が目立つ内部

オープンに先立つ1月25日に報道陣向け内覧会が実施された。ブースに足を踏み入れてまず目を引くのがリニアモーターカーの「トリックアート」である。角度によっては額縁からリニアの先頭部分が飛び出しているように見えるので、“インスタ映え”しそうだ。

リニアモーターカーの模型展示もある。これはタカラトミーが2015年に発売した「リニアライナー」で、超電導リニアとは仕組みが異なるものの、実際に磁力による浮上走行を行う。「子供たちにリニアの仕組みを目で感じてほしい」(吉川課長)というのが狙いである。子供向けのリニアクイズといったコーナーもあり、手作り感にあふれている。「親しみを持っていただけるようにした」(同)。

一方で、リニアの模型の隣にはトンネルを掘削するシールドマシンの模型が展示されているほか、壁に掲示されたパネルには相模原市内を貫くルートの説明やシールドマシンによる工事の手順に関する説明が多い。

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