たっぷり貯金したい人は、この仕掛けを押さえよ お金持ちは「お金が自動で貯まる」ようにしている

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お金の基本を押さえておきましょう(写真:ryanking999/PIXTA)

早速ですが、皆さんはお金持ちに対してどんなイメージを持っていますか?

「高級車に乗っている」「使用人を雇っている」「不動産を持っている」「ビジネスを持っている」「投資が好き」「寄附が好き」「ビジネスクラスに乗っている」・・・。

おそらくすべて正解です。

ただ、いったいどのくらいの純資産額(資産から負債を差し引いた額)があるとお金持ちといえるのか、今まであまり考えたことがない方が大半なのではないでしょうか。

お金持ちに共通するルール

野村総合研究所によると、純資産額(資産から負債を差し引いた額)が5億円以上を「超富裕層」、1億円以上5億円未満を「富裕層」、5,000万円以上1億円未満を「準富裕層」、3,000万円以上5,000万円未満を「アッパーマス層」、3,000万円未満を「マス層」と定義しています。

同研究所によれば、2019年時点で、超富裕層は8.7万世帯(全体の0.1%)、富裕層は124万世帯(全体の2.4%)、準富裕層は341.8万世帯(全体の6.3%)、アッパーマス層は712.1万世帯(全体の13.2%)、マス層は4,215、7万世帯(全体の78%)となっています。

ですから、純資産額が3,000万円以上あるとお金持ちの入り口に立ったといえそうです。

また、上記をみていただいてもおわかりかと思いますが、お金持ちといっても純資産額に幅があることがわかります。

しかし、いちばん大切なことは、「時間にもお金にもゆとりがあり、やりたいことがやれる」くらいのお金があることではないでしょうか。何かしたいことがある時に、お金が原因で選択肢を減らされない、それが筆者のお金持ちの定義です。

筆者の元に相談に来られるお金持ちのお客様の中には、資産や収入の状況から「THEお金持ち」という方もいますし、派手な暮らしをしていたり、質素な暮らしをしていたりします。

しかし、どの方にも共通したルールがあります。拙著『1日1分読むだけで身につくお金大全100』でも詳しく解説していますが、それはお金の基本を押さえて、お金が自動的に貯まる仕組みをつくり、それぞれのお金の使い方の価値基準に合わせてお金を使う、ということです。

今回はこのルールの中の「お金が貯まる仕組み」にフォーカスをあてたいと思います。なぜなら、お金を使うにも投資するにもまずはお金を貯めておく必要があるからです。そして、お金を貯めるというのは仕組み化しておかないとなかなかできません。急な飲み会の誘いや、美容の新商品などそういったものにお金を使うことで、すぐに出て行ってしまうからです。

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