金総書記が将来の交渉を有利に運べる可能性も
核クラブ
新アメリカ安全保障センター(CNAS)の非常勤シニアフェロー、キム・ドゥヨン氏(ソウル在勤)は、北朝鮮が反撃能力を有するとの印象をつくり出そうとしていると分析。「最近のミサイルプログラムの前進は、核報復能力の確保やミサイルの近代化および存続可能性の強化に加え、米国に対抗する軍事力があると国民を安心させ、核クラブ入りを確実にすることを引き続き狙っていると示唆する」と述べた。
金総書記は世界の核兵器保有国の仲間入りで立場を強化できると証明しようとする公算が大きい。弾頭を運ぶ極超音速グライダーなどの開発は、韓国や日本など米同盟国およびアジアの米軍基地への脅威になることで、金総書記が将来の交渉を有利に運べる可能性はある。
北朝鮮はこれまでのところ、バイデン政権から協議の呼び掛けを拒否しており、3年前にトランプ氏と金正恩氏の2回目の首脳会談が物別れに終わって以来、状況はほとんど変わっていない。
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