ANAが格安航空に参入、運賃半額の危ない賭け

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 別会社として運営することに懐疑的な見方もある。今やLCCのシェアは世界で3割を超えるとされる。だが、既存大手が仕掛けるLCCは路線だけでなく、人材面などでも本体とのすみ分けが難しく、失敗する例が多い。ANAは独自性を保つためと説明しているが、「上向いてきた本体にLCC新会社の赤字を連結化して決算を毀損したくないのだろう」(国内証券アナリスト)との指摘もある。

別会社となると、路線や便数などの事前調整は独占禁止法に抵触する可能性も高い。仮に収益力のある路線を互いに奪い合うことになれば、LCCに顧客が流れ、結局は本体に打撃を与えかねない。

中にはLCC大手豪ジェットスターのようにカンタスの子会社にすることで、観光・ビジネス路線のすみ分けに成功した例もある。ANAの賭けはどこまで通用するか。

(冨岡 耕 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済2010年9月25日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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