--樫野さんは、7つのビジョンと3つの行動指針、33のマニフェストを掲げていらっしゃいました。
僕にとって大事なのはビジョンと行動指針です。マニフェスト偏重主義はだめ。会社でも戦術に縛られすぎると臨機応変の対応ができません。経営理念やビジョンに当たるものが選挙で最も大切であり、戦略・戦術に当たるマニフェストは環境に合わせて書き換えていくべきだと思います。
--神戸市長選の31.51%という投票率についてはどうお考えですか。
18の政令都市で最下位の低投票率でした。横浜や浜松は60%を超えているので、地域によって政治参画意識がえらい違うんですね。神戸市はほとんど組織選挙なんですが、それでも今回接戦となり、あと2%投票率が高ったら勝てたと言われています。
最低でも投票率は50%くらいないと、まともな選挙とは言えないと思っています。議会改革とともに、投票率を上げる仕組作りにも取り組まなければなりません。
(撮影:今井康一)
神戸市出身。(株)リクルート入社。人事部門を経て、キャンパスマガジン編集長、アートスペース館長、学生総研所長を歴任。1993年、福岡ドームのコンサルティングチームに参加し、マイケル・ジャクソンやマドンナなどのコンサートやシルク・ド・ソレイユ福岡公演などをプロデュース。その後、(株)メディアファクトリーにて映画制作事業を立ち上げ、「バトル・ロワイヤル」などの製作に関わる。 2000年、株式会社アイ・エム・ジェイの代表取締役社長に就任、01年にはナスダック・ジャパンに株式上場を果たす。 連結グループ16社、売上高186億円、従業員数800名の国内最大手のWEBサイト制作企業に成長させる。 09年(株)IMJを退任し、神戸市長選に立候補。15万6178票を獲得するも現職の矢田立郎神戸市長に惜敗。現在、「NANA」「ゼロの焦点」などを制作したIMJエンタテインメント取締役会長、(株)オウケイウェイヴ、(株)コンテンツ、(株)ネットオンの社外取締役のほか、カナリア書房のアドバイザリーボードも務める。 神戸リメイクプロジェクト代表。神戸ひとマガジン「裕ちゃんを探せ!」編集長。
■CEOへの道は、エグゼクティブ向けの人材会社・経営者JP主催のセミナー「トークライブ・経営者の条件」との連動企画です。
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