それでも最後の1週間は街の応援がすごくて、NHKの出口調査でも勝っているという話を聞いていました。ただ、選対本部は選挙初体験のボランティア選対だったので、早々に祝勝ムードになっていました。本来であれば投票日は選挙へ行ってくださいと電話かけをするべきなのですが、祝勝会の準備を始めたり、選挙区の開票立会人を出し忘れていたり。地に足がついていなかったように思います。私の甘さが出たのが最大の敗因です。
一方、現職側は最後まで電話かけをしていたようです。9回裏でエラーがいくつも出た選挙でしたが、勉強になりました。地べたの地上戦、マスメディアを使った空中戦、ネットを使ったIT戦、プラス政党行政。選挙政治はこの4つをいかに統合するかという究極のマーケティングですね。
--マスメディアの報道に関してはいろいろ、あったのではないですか。
知り合いのデスクから聞いた話ですが、調査で僕に勢いがあるとわかった時点で上から「これ以上、樫野について書くなと」いう指示が下りたらしいです(苦笑)。
--政令都市規模での選挙におけるITの有効な使い方についてどうお考えでしょうか。
ネットマーケティングはプッシュ型やプル型などがありますが、選挙も点や線のすき間をどれだけ埋めるかということだと思います。選挙期間が始まるまではブログで自分の考え方を主張できるので、HPやブログは充実させておいた方がいい。初めて会う方が事前にネットを見てくれていれば話が早いですし、街頭演説をして僕を意識してくれた人は絶対ネットで僕のことを調べるので、アーカイブ機能はすごく大事です。メールもうまくいけば何万通と広がるので、メールにバナーを張ってもらったりもしていました。