染料の価格高騰に潜む"あの国"の政策転換

染工場からは悲痛な叫びが上がる

多種多様な色を生み出す染料。中でも青色は使用量が多く、値上がりの影響も大きい

世の中の繊維製品には多種多様な色がある。国内外の染工場で染め上げられたものが加工され、衣服となり、自動車のシートとなる。しかし今、多くの染色加工業者にとって悩ましい事態が起きている。染料の高騰だ。

現在、世界中で使われる染料、あるいはその原料のほとんどが中国で造られている。値上がりの引き金となったのは、同国の環境規制強化だ。

習体制下で方針転換

規制の標的となったのは染料工場の排水。方針自体は2011年から始まった中国共産党による第12次5カ年計画ですでに打ち出されていた。ただ、当局に罰金を払っていれば、事業は継続できた。

ところが、習近平体制に移行後、「腐敗は許されない」と規制強化へ転換。排水処理装置の導入が徹底されているのが現在の状況だ。

処理装置の能力に合わせるために、生産量を抑えなければならなくなったり、操業停止に追い込まれた工場もあるという。

この状況は2013年以降、特に深刻さを増している。実際、輸入染料の価格推移を見ると、2013年から足元にかけての高騰ぶりはすさまじい。

次ページ値上がりが顕著な品種は?
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 本当は怖い住宅購入
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 令和を生きる若者のための問題解決法講座
  • 精神医療を問う
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
台湾と中国のデジタルは違う<br>唐鳳・台湾デジタル大臣に聞く

台湾を代表する天才プログラマーの名声を得て15歳で起業した唐鳳氏。「デジタル民主主義」「開かれた政府」を体現した38歳の若き大臣が、これまでの実績、日本や中国との比較、IT教育やITの未来などについて胸の内を語りました。

  • 新刊
  • ランキング