「薄毛が気になる人」がやりがちな間違った5習慣 「育毛の基本」をおさえて常識をリセットする

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●よくない習慣⑤:雑菌が繁殖するから帽子はかぶらない

昨今、紫外線による害毒がよく知られるようになりましたが、顔や腕にはせっせと日焼け止めクリームを塗る人でも、頭皮には無頓着な人が多いようです。頭は私たちの体の中で一番上に位置するため、頭皮は顔の2倍以上の紫外線を浴びているといわれています。

紫外線をはじめとする太陽光線によって起こる老化は、光老化と呼ばれています。驚くべきことに、人の老化の原因として、加齢による老化はたった約20%、光老化は約80%だといわれています。

つまり紫外線は、加齢による老化よりも、はるかに髪に悪影響を与えていることになります。光老化によって頭皮が老化し、毛穴が縮こまってしまえば、当然髪は生えなくなります。また強い日光を浴びると、汗や皮脂が酸化しやすくなり、いま生えている髪の毛だけでなく、これから生えようとしている髪の毛にもダメージを与えます。

帽子をかぶったり日傘をさしたりして、紫外線を防ぎましょう。頭皮の場合はやはりとくに夏の紫外線に気をつけてください。夏の紫外線が原因で、秋口の抜け毛は通常の2倍に増えるといわれています。

男性の間では「帽子をかぶると雑菌が繁殖してハゲる」ということが根強く信じられているのですが、毎日シャンプーをして、清潔な帽子をかぶっていれば、それほど雑菌は繁殖しません。帽子をかぶることで紫外線を遮断できる効果のほうがよほど大きいと考えてください。

「髪」のことだから誤情報に振り回される

今ではインターネットのおかげで、だれでも簡単に育毛に関する情報を手に入れられるようになりました。しかし専門家から見ると首を傾げたくなる間違った情報をよく見かけます。

『育毛のプロが教える 髪が増える髪が太くなるすごい方法』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

「薄毛は遺伝」

「育毛には湯シャンがいい」

「シャンプーを変えたくらいで髪は生えない」

「一度抜けた毛穴からは髪は生えてこない」

「さすがに白髪を減らすことはできない」

結論を申しますと、これらはすべて間違いです。

髪は私たちのカラダの組織の一部です。爪が自然と伸びるのと同じ理屈で増えます。育毛のポイントさえ押さえれば、ムダなお金を費やさずに、だれでもカンタンに髪を増やすことができるのです。これまで「増毛」「育毛」と聞くと、たくさんのお金を払って「特別なこと」をするようなイメージがあったかもしれませんが、本書を読めば、その常識が覆ることでしょう。

かくいう私自身も、かつて薄毛に気を病んだ時期があり、みなさんの悩みは痛いほどわかります。「髪の悩み」、それはイコール、その人の人生そのものにとてつもなく大きな影響を与える重大事だと体感しています。

ヘッドスパ専門店「PULA(プーラ)」の経営を始めてからは、老若男女の髪の悩みにいっそう寄り添い、最良の育毛・ヘアケア法とは何かを研究し、アドバイスしてきました。本書は、その集大成です。

育毛を達成するには、

① 髪の毛がしっかり生える「土台」を整える(頭皮環境を整える)
② 頭皮に毒素を与えない(化学物質ではなく天然素材の栄養を与える)
③ じっくり育てる(血行をよくする)

ことが必要です。

本書では、「本当に効果があるもの」「安全なもの」「安価なもの」の3つの条件を満たす方法のみをご紹介しています。髪のトラブルがなくなり、みなさんがイキイキと毎日を過ごしていけることを心より願っております。

辻 敦哉 ヘッドスパ専門店「PULA(プーラ)」プロデューサー、「カラダの内側から髪を元気にするラボ」所長

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つじ あつや / Atsuya Tsuji

1979年、埼玉県浦和市生まれ。東京文化美容専門学校、ロンドンTONI&GUYアカデミー修了。美容業界を経て、2011年4月にヘッドスパ専門店「PULA」をオープン。95%以上の人たちの髪のコンディションを改善して超人気店となり、半年以上予約が取れないほどに。現在は、全国のヘッドスパ専門店をプロデュースしながら、「カラダの内側から髪を元気にするラボ」を設立し、脱毛症の人の発毛のために研究と技術提供を続けている。2017年12月にはその実績が評価され、アジアの優れた企業家に贈られる「アジアゴールデンスターアワード2017」で、日本人で2人だけのマスター大賞を受賞した。

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