子どもの行動にいちいち怒らなくなる2つの対処 できないように工夫し、やるものだと諦める

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〈例2〉
子どもは、親がいないとき、スマホゲームをこっそりやるものです。だから、
①そういうことをしてほしくないなら、1時間でWi-Fiがつながらなくなるように設定しておく。あるいは職場に子どものスマホを持っていく
②そうしないなら、自分が家にいないときは、「どうせ隠れてゲームをしているだろうな」と諦めておく
〈例3〉
子どもは、親がせっかく作った料理を残すし、まずそうにダラダラ食べます。作ってくれたことに、感謝もしません。だから、
①そういうことをしてほしくないなら、手の込んだ料理なんかわざわざ頑張って作らない。自分が傷つかない程度の労力で作る
②手の込んだ料理にこだわりたいなら、期待は裏切られる覚悟でいる
〈例4〉
子どもは、服やカーペットを平気で汚します。だから、
①子どもの服やカーペットは、汚れても気にならないようにすべて安物にする
②ブランド物の服を着せたり、高級なカーペットを敷いたりするなら、「24時間以内にシミが1つ付き、30日以内にズタボロになる」という覚悟でいる

子どもとの生活から「怒りの原因」をなくす方法

このほかにも、「工夫」と「諦め」を組み合わせて、日々の生活からあなたの怒りの原因を取り除く方法を並べてみます。「え? こんなことしていいの?」と思うこともあるかもしれませんが、まずは子どもを叱りたくなる状況をなくしていくことが大切です。

そして、これらの「工夫」と「諦め」は子どもの成長とともに自然と不要になっていくものですので、気軽に取り入れてみてください。

・部屋が散らかるのが嫌なら、おもちゃの数を減らす
・片付けられる子にしたいなら、子どもでも片付けやすい収納にする
・触ってほしくないものは、最初から子どもが触れる場所に置かない
・トイレのマットがおしっこで汚れて腹が立つなら、トイレのマットを敷かない(マットを洗濯するより床を拭くほうが簡単)
・3歳のお姉ちゃんが、0歳の妹を雑にかわいがってしまうなら、妹を3歳児では手が届かないベビーベッドに寝かせておく
・食事中に飲み物をこぼされて嫌なら、牛乳やジュースは出さず水にする(ベタベタしないし、シミにならないから)
・食事を終えたら、テーブルの上だけでなく、床まで拭くスケジュールにしておく(子どもはどうせ床にもこぼすから)
・食事を早く食べ終えさせるために、子どもが嫌いな野菜などは、最初から出さない(代用できる食材でも栄養失調になることはありません。例えば、ほうれん草を食べなくても、ブロッコリーを食べるならそれでいいと考えます)
・洗濯機の中を砂だらけにしたくないなら、ズボンのうしろのポケットを全部縫いつける(砂遊びの場合、うしろのポケットに砂が入りやすいから)
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