世界企業が測った「スマホ広告」本当の効果 ユニリーバの独自調査で何がわかったのか

スマホ広告は調査が後れている分野
――スマホ広告だけの効果を測る調査は、珍しいのでしょうか。
そうですね。ユニリーバは調査好きな会社ですが、それでもスマホ広告についてはまだまだ調査事例が少なく、立ち後れた分野です。スマホのようなモバイルだけのブランディングというと、なかなか行き着けていません。
一方、モバイルはユーザーの接触時間も長く、つねに身近に置いています。テレビとは視聴の仕方が違い、ユーザーと画面の距離は近いということなども考えつつ、モバイルを使ってどのようなことができるのかを探るためにも、独自に効果を調べたいと思いました。
――どのような調査を実施したのでしょうか。
今春(2014年春)に発売したある新製品について、モバイルで広告を打ち、それを見た人を追跡してアンケートを表示させて広告の印象や認知の度合いなどを答えてもらうという調査です。広告配信と組み合わせてブランド効果を測定するサービスとしてマイクロアドが提供している「BLADE-LIFT(ブレード・リフト)」を利用しました。