サラタメ「大企業より週3勤&副業」選ぶ本当の訳 鳥の目で人生を俯瞰する最強ライフシフト戦略

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ただし一方で、「親の人生をなぞっておけばいいんじゃないのか?」という、考えも浮かんできて、不安な気持ちにもなりました。「レールを外れたくない」という感覚ももちろんあったからです。今でも、YouTubeなどを通して情報発信する際には、あのときの気持ちを忘れないようにして、軽はずみなことを言わないようにしています。

「長期的な得」をとる副業への道

2社目に転職したことで、年収は下がりましたが、その代わり、ワークライフバランスは劇的に改善して、副業を始めることができました。しかし、最初の2年は収入ゼロでした。

サラタメ/登録者60万人超えのサラリーマンYouTuber。 「サラリーマンのタメに」というコンセプトで情報発信をしており、名前の由来でもある。 2012年に東証一部上場企業に入社し、おもにマーケティングを担当。 二度の転職を経て、2021年5月からWebメディア「新R25」を運営する株式会社Cyber Nowに業務委託社員として勤務。 サラリーマン業で得た知見をもとに、書籍解説のYouTubeチャンネルや転職ノウハウに関するブログを運営している。

短期的かつ経済的に考えるなら、不合理なことをしているように見えるでしょう。でも、私は、30年後、定年退職して年金暮らしになり、一気に収入が落ちる未来ではなく、その頃までに、月30~40万ぐらい稼げる副業を育てておいて、老後も楽しく働き続けられるようにするということを目標にしていました。

定年後に収入が凹むよりも、いま凹んどいたほうが、これから30年かけて自分で切り盛りしていくらでも拡大させたっていいわけだし、トクじゃん!と思ったのです。いわば、鳥の目で人生全体をみれば、どのライフステージで凹ませるかが、ポイントなのです。

もちろん、すべてを見通せていたなどということはありません。何度も失敗を繰り返しています。動画配信をはじめる以前は、投資関連のブログや、古書のせどりなど、世間でよく聞く「副業」にはほぼ手をつけてみました。でも全然ダメ。

そんなあるとき、いち視聴者として、「お勉強系」のYouTubeを見ていて、「これなら自分でもいけるんじゃないか」と感じたのです。

私は、文章力で他人から抜きん出るのは難しいですが、しゃべりは得意です。加えて動画作成というのは工数がかかりますから、サラリーマンが毎日発信するというのは実務的に「無理ゲー」で、参入障壁が高い。これはチャンスでは? と思ったのです。

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