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知らず知らずに「部下をつぶしている」上司の言動 自分の考えや感情を押し付けていないか

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  • 見波 利幸 日本メンタルヘルス講師認定協会理事
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この上司には、Bさんをいじめているという感覚はありません。部下を立派に育てたいという、感情型の人特有の親分肌なところが出てきてしまっただけです。悪気はないのです。本人の視点では、ですが。

部下のBさんの立場から見ていきましょう。確かに上司の親切心はありがたいけれど、上司の「本を読んでおきなさい」という言葉は、暗黙の命令に等しいものがあります。業務中に本は読めませんから、プライベートな時間は本を読むことに費やさなければなりません。これは「サービス残業しろ」と言っているのと同じです。

しかも1、2時間で読めてしまうような内容の本ではありませんでした。Bさんは、休みの日に少しずつ読んではいたのですが、毎日本を渡されていてはとても追いつきません。仕事も覚えなければいけない、本も読まなければいけない。Bさんが追い込まれつつあったところに、上司の怒りの爆弾が落ちました。

その後、Bさんはうつ状態になって私のところを訪れたというわけです。

昼食時にひげを剃りながら話しかけてくる

先ほどの部下に本を読むことを強制した上司には、また別の逸話がありました。その会社では、お昼はたいていの社員が業者にお弁当を発注して、各自自分の机で食べるのだそうです。その上司は、食べるのが早く自分が食べ終えると、ひげを剃るという奇妙な習慣を持った人でした。

会社でひげを剃るだけでも、いかがなものかと思いますが、その上司はなんとひげを剃りながら、みんなの机を歩いて回り話しかけてくるというのです。しかも他の社員がまだ、お昼を食べている最中にです。想像すると笑ってしまうような光景ですが、実際に自分がそうされたらいかがでしょうか。自分が食べているお弁当の上に、上司のひげが落ちるかもしれない。それも毎日。お昼がなんともいえない苦痛な時間となるでしょう。

困ったことに本人には、またしても悪気がない。他者に対して無頓着なのです。悪気がないからいいのか、という問題ではありません。上司の行動が多くの人を不快にさせているのですから。これは人に対して思いを馳せる能力の欠如としかいいようがありません。

部下に本を読むことを強制したときも、お昼にひげ剃りをしながら歩き回って話しかけることも、上司にとっては良かれと思ってやっていること(ひげ剃りをしながら話しかけるのはコミュニケーションのつもりかもしれません)。自分が正しいと思っている人をいさめるのは難しいことですが、悪気がないのであれば対策のしようはあります。

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【上司に「不快感」を伝えるには】

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