人生100年時代を見据える人が採るべき5つの行動 「ライフシフト2」が伝える「本当に大切なもの」

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「探索」とは、学習と変身を重ねることにより、人生で避けて通れない移行のプロセスを成功させること。答えるべき問いは以下のとおりだ。

「長寿化によりキャリアの選択肢が広がるなか、どのように選択肢を検討するのか」

「そのために必要なスキルは、どのようにして身につけるのか」

「どのような変化を試み、これまでより多くの移行を経験する人生をどうやって歩んでいくのか」

人間は、学習と変身を目指す動物と言えるだろう。今後数十年の間、私たちが社会的開拓者として取り組むべき魅力的な問いが続々と浮上してくる。それに、人生で経験する移行の回数が増えるのに伴って、探索と学習をおこない、新しいスキルを習得することの重要性が高まる。新しい行動を実験することへの抵抗感もなくす必要がある。(59ページより)

「関係」とは、深い絆を育み、有意義な人間関係を構築して維持すること。以下の問いに答える必要があるという。

「家族のあり方が変わりつつある状況に、どのように対処するのか」

「子どもの数が減り、高齢者の数が多くなる世界は、どのようなものになるのか」

「世代間の調和を実現するために、私やほかの人たちには何ができるのか」

人は他人との関係を通じて、帰属意識をいだき、自分が評価されているという感覚を味わえる。人は、愛し、愛されるとき、自分が幸せで、大切にされていて、尊重され、理解されていると感じられる。逆に、ほかの人との関係を築けない場合は、拒絶されたように感じ、他人に対する信頼も弱まる。その結果、孤独と寂しさを感じ、不安が高まる。(60ページより)

5つの主要なメッセージ

人生が長くなっていく反面、その人生で多くの移行を経験するようになる結果として、1つひとつの活動の期間やステージが短期化する。著者らによれば、それが本書の主要なメッセージだ。そして、そのような変化を前提にすると、次の5つの行動をとることが重要になるという。

① 先手を打つ

いうまでもなく私たちはいま、大きな変化の時代を生きている。それは、変化の影響から逃れることのできる人は存在しないということを意味するだろう。しかも、そうした変化に対する責任は、ますます個人にのしかかるようになっている。だからこそ、いますぐ行動を起こして先手を打つべきだということだ。

次ページ残りの4つのメッセージとは?
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