デング熱を広める「蚊」、殲滅の秘密兵器 <動画>「子孫を殺すオスの蚊」の破壊力

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

この遺伝子組み換え蚊は子孫を成虫になる前に殺すようにプログラムされた遺伝子を持つ。つまりこの子孫が生殖することはない。生殖できなければ種全体が滅びることになるとバストス氏は話す。最近の試験では、デングウイルスを持つ蚊の地域個体群が96%減少した。

現在、バストス氏のチームはブラジルのカンピーナスにある研究所で蚊の遺伝子組み換えを行っている。この都市では今年に入ってすでに4万件のデング熱感染が報告されている。

政府の承認には要時間

オキシテック社によると遺伝子組み換え蚊が人間に何らかのリスクをもたらすことはなく、数百万匹の蚊を自然界に放つプロセスも安全だという。現在同社はこのプロセスを大規模に行うための承認が政府から下りるのを待っている。これにはしばらく時間がかかるだろうとバストス氏は言う。

同氏はまた次のように話す。「手続きは進んでいますが、遺伝子組み換えされた虫を商用目的で使用するための承認申請は世界で初めですから、許可が下りるにはしばらくかかるでしょう。」

蚊に種を殺す遺伝子を持たせることがデング熱対策に大きな効果があると証明されれば、マラリアなどの他の生物媒介による感染症でも成果が証明される可能性があるとバストス氏は話す。

音量にご注意ください
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事