シャープが株主総会、リチウムイオン電池の開発など言及
--テレビは韓国系などライバルメーカーに対して苦戦している。今後の戦略は。
片山社長 日本企業が韓国企業に苦戦している要因は為替。過去数年、ウォン安の一方で円高が進行し、収益力でかなり不利になってしまった。この状況に対処すべく、シャープは市場に工場を作って生産する「地産地消」戦略を打ち出している。具体的には、中国の南京で工場建設計画を進めている。たとえ韓国企業が入ってきても同じ“人民元”圏での勝負になり、純粋にわれわれの技術力が生きる。
--プラズマクラスターイオン空気清浄機を海外展開するが、日本のように空気清浄の需要があるのか。
片山社長 実は私も欧米事業の責任者に「売れるのか?」と尋ねたが、すぐさま「ばかにするな、絶対に売れる」と返された。花粉症、アレルギーなどに対する反応は世界で共通。発売時期は明言できないが、認証が降りた地域から順次投入していきたい。
--自社株買いはしないのか
片山社長 現在は検討していない。今後のための資金をどちらに持って行くのかを考えた時、我々は企業価値を増やすことを優先したい。海外の販売をもっと伸ばして、業績を伸ばすことで株価を上げ、株主に還元したいと考えている。
--本社を近鉄百貨店ビル(大阪市阿倍野、建て替え中)に移転するというのは本当か。
谷口信之取締役 入居の打診を受けていることは確かだ。ただ新ビルの完成は4年も先のこと。経営環境の見通しも不透明なのでじっくり検討していきたい。
(西澤 佑介 =東洋経済オンライン)
《東洋経済・最新業績予想》
(百万円) 売 上 営業利益 経常利益 当期利益
連本2010.03 2,755,948 51,903 30,995 4,397
連本2011.03予 3,150,000 130,000 105,000 55,000
連本2012.03予 3,300,000 135,000 110,000 63,000
連中2009.09 1,288,684 1,566 -11,975 -17,721
連中2010.09予 1,470,000 53,000 40,000 21,000
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1株益¥ 1株配¥
連本2010.03 4.0 17
連本2011.03予 50.0 17-20
連本2012.03予 57.3 17-20
連中2009.09 -16.1 7
連中2010.09予 19.1 7-10
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