エヴァとシンカリオン、「3度目のコラボ」の驚愕 ゴジラが「新幹線ロボと共闘」劇場版の舞台裏も

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前回のテレビシリーズ、そして劇場版でも今の自分たちの持つ力をすべて注ぎコラボをしてきた。

ジェイアール東日本企画の鈴木氏とグラウンドワークスの神村氏。この人のタッグでファンの心を揺さ振るドラマが生まれそうだ(写真:梅谷秀司)

どうすれば前の2回を超えられるのか。悩んだ鈴木氏がその思いを神村氏にぶつけ、膝を突き合わせてアイデアを練っていく。そのタイミングで、まさに神村氏からヒントとなる情報を得ることができた。「そういえば京都の東映太秦映画村に、巨大なエヴァ初号機が展示されるんです」。

鈴木氏は、聞いた瞬間、「これだ」と思ったという。今までエヴァタイプのシンカリオンは登場しても、エヴァンゲリオンそのものは登場していない。もしエヴァンゲリオンそのものが敵として登場してシンカリオンと戦ったら、どんなに新しくて面白いことになるのだろう。その場で決まった。

「今回は太秦映画村にあるエヴァンゲリオン初号機そのものが、巨大怪物体になって登場するのが、いちばん新しいところです」

エヴァとシンカリオンは奇跡的に相性が良い

なぜ東映太秦映画村のエヴァ初号機像が巨大怪物体となるのか。どのような理由でシンカリオンと戦うことになるのか。そして登場が待ち望まれる「シンカリオンZ 500 TYPE EVA」とエヴァの巨大怪物体という、コンテンツを超えたエヴァ対決が見られるのか。

こんなにうれしい期待を与えてくれるふたりに、アニメとアニメがコラボをする極意を教えてもらった。

鈴木氏はこのように語る。「この2つがコラボする場合、僕らが絶対に決めているのはエヴァをシンカリオンに寄せてはいけないということです。あくまでシンカリオンがエヴァの世界に乗せてもらう形にする。そこはシンカリオン視聴者にズレを生じさせることになるかもしれないが、むしろ予定調和ではない世界観を出せて面白いと思っているのです」。

神村氏も続ける。「エヴァンゲリオンとシンカリオンは奇跡的に相性が良いアニメだと思っています。実は似たもの同士のコラボはうまくいかないことが多い。似た要素があると、どうしても作品同士のマウンティングになってしまいファンを置いてきぼりにしてしまう。でもエヴァとシンカリオンは違う。同じロボットものでありながら、その中では対極に位置する作品のように感じます。どちらもリアルとファンタジーを兼ね備えているという点は同じで、例えばシンカリオンだったら鉄道についてはリアルだけど、お話は子どもの夢が詰まったファンタジーですよね。絶妙にそのリアルとファンタジーの方向性が違っているから、作品の距離感が離れてコラボしたときに面白いのです」。

今度のコラボでは、シンカリオンZというアニメ世界の中で、どんなエヴァンゲリオンを観ることができるのか。17日の放送が待ち遠しい。

さとう ようこ ライター、宣伝プランナー

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Yoko Sato

美術大学卒業後、クルマ会社のハウスエージェンシーにて広告宣伝・販売促進のクリエイティブディレクターを務める。転職した広告代理店に勤務していたときに担当していたゲーム会社から受託し、シナリオライターに。その後、顧問として家庭用ゲームソフトの広告ディレクターおよびコピーライターとなる。現在はゲーム会社出身のママ友に誘われ、エンターテインメント系デザインプロダクションにライター&プランナーとして参加している。

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