エヴァとシンカリオン、「3度目のコラボ」の驚愕 ゴジラが「新幹線ロボと共闘」劇場版の舞台裏も

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3度目のコラボでどんな新しいことができるか。それがスタートだった。まずはシンカリオンZに登場するのならば、在来線とZ合体をさせたい。しかしエヴァンゲリオン仕様の在来線車両はJR各社にはない。あるのは名古屋鉄道の「2000系ミュースカイ エヴァンゲリオン特別仕様」だけだ。

シンカリオンを運転する新多シン少年。今回対決するのは?©プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所Z・TX ©カラー

このミュースカイは中京テレビが中心となって実施された『エヴァンゲリオン中京圏プロジェクト』の一企画として2020年1月から期間限定で走っていた2007Fのラッピング車両だ。JRの車両ではないが、エヴァンゲリオン仕様の在来線がある以上、組まない手はない。

すぐに鈴木氏は名古屋鉄道にコラボの依頼。そして結果は、「思っていた以上に、快く受け入れてもらいました!」。

コラボのプロである神村氏もこれには驚いた。「確かにエヴァ仕様の在来線ミュースカイはありますが、私鉄ですよね。それがJRの新幹線と合体するなんて! やっぱりシンカリオンは普通では考えられないことをやってくれる。鈴木さんとシンカリオンの仕事をしていると、何が普通なのかだんだんわからなくなってしまう」。

JR同士だけでなく、JRと私鉄も手を組む。シンカリオンを通じて鉄道の世界がどんどん補完されていくのを感じる。

今回の武器は「ブンキヌスの槍」

その2000系ミュースカイ エヴァンゲリオン特別仕様は、大型ブレードのミュースカイブレード、超硬化シールドのミュースカイシールドを装備した武装強化車両「ザイライナー ミュースカイ TYPE EVA」として登場する。

シンカリオンZ 500 ミュースカイ TYPE EVA ©プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所Z・TX ©カラー

一方で、「シンカリオンZ 500 TYPE EVA」はナイフ状の武器・プログレッシブシンゴウトウを持ち、A.T.フィールドを無効化する能力・アンチA.T.フィールドを備えている。両者がZ合体した「シンカリオンZ 500 ミュースカイ TYPE EVA」の武器はミュースカイプログレッシブシンゴウトウと、すべてのものを貫くブンキヌスの槍だという。

ブンキヌスの槍……聞くのもやぼかと思ったが、やはりここは名前の由来を聞いてみたい。「いや、これは普通にロンギヌスの槍と分岐点のミックスで、そんなに深い意味はないです……」と、鈴木氏が少し照れた様子で答えてくれた。深い意味はないと言われても、エヴァンゲリオンファンも鉄道ファンも同時にニヤリとできるネーミングである。こんな遊び心が全編にわたってちりばめられているのが容易に想像できる。

こうしてZ合体の話は決まった。しかしそれ以上に大変だったのはストーリー作りだ。

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