エヴァとシンカリオン、「3度目のコラボ」の驚愕 ゴジラが「新幹線ロボと共闘」劇場版の舞台裏も

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シンカリオンとエヴァが再びコラボすることを決めたのはいつ頃なのか。著者の疑問にふたりが答えてくれた。「決めるも何も、鈴木さんが第2期の『シンカリオンZ』が始まります、とごあいさつにいらしたときから今回のコラボは何をしましょうか、と内容の話になっていましたよね」(神村氏)。「最初から当たり前のようにコラボすることは前提になっていました。僕らにとってはコラボがないということこそないのです」(鈴木氏)。

ジェイアール東日本企画コンテンツビジネス局の鈴木寿広プロデューサー(写真:梅谷秀司)

もはや、いつをもってコラボの打診というのかわからないほど自然な流れで、シンカリオンとエヴァのコラボは決定したようだ。

劇場版ではエヴァンゲリオンとのコラボだけでなく、さらに驚くべきキャラクターも登場した。ゴジラである。

あのゴジラは、やはり庵野秀明監督がメガホンをとった『シン・ゴジラ』と思ってよいのだろうか。そう鈴木氏に聞いてみると、よくぞ聞いてくれましたとばかりの明るい返事が返ってきた。

「シン・ゴジラでは、ゴジラを足止めするために『新幹線N700系電車(無人運転)』が突撃しているじゃないですか。山手線や東海道線の車両まで『無人在来線爆弾(E233系・E231系電車流用)』として使われています。こうなると新幹線のロボット『シンカリオン』としてはゴジラに仕返しするか、共闘したくなってしまう。そんなわけでゴジラさんにご登場していただくしかないと思い、映画の配給は東宝さんにお願いしたんです」

それを聞いた神村氏が「そんな理由があったとは」と驚いた。「『シン・エヴァンゲリオン』の公開より先に、東宝さんにエヴァンゲリオンが登場していたんですね」。

ゴジラと新幹線ロボが共闘

鈴木氏が続ける。「さすがにゴジラに仕返しするわけにはいかなかったのですが(笑)。劇場版シンカリオンでは、エヴァも味方ですし、ゴジラとも共闘していて、もうわれわれとしては完成形と言ってもいいコラボだったんです」。かねて庵野監督ファンを自認する鈴木氏らしい話を教えてもらった。

エヴァンゲリオンシリーズのライセンスを管理するグラウンドワークスの神村靖宏代表(写真:梅谷秀司)

そのような成り行きもあり、コラボ自体はスムーズに始まったが、問題がなかったわけではない。

「だってね」とふたりは顔を見合わせた。「それまでのエヴァとの2回のコラボで、自分たちが考えられるものすべてを入れ込んでしまっているんです。もうやりきっちゃっていた」。

神村氏も続ける。「エヴァンゲリオン側にとってもコラボはお祭り。特にアニメ同士のコラボなんて滅多にないものだから、思い切りはっちゃけて新しいことをしていきたい。だから前回のコラボでアイデアをすでに出してきってしまっていて、もう何が残っているのだろうと、そこが悩みどころでした」。

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