【産業天気図・情報通信】携帯電話の顧客単価減少続き「曇り」に、ただソフトバンクは独り勝ち

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 NTTドコモ<9437>も状況は大きくは変わらず、10年度いっぱいまでは停滞が続きそうだ。ただ、新料金プランの契約率は10年3月期末で58%と相対的に高いため、顧客単価減少のトレンドからの脱却は、KDDIよりは早そうだ。

停滞する2社を尻目に好調を維持するのがソフトバンク。

新料金プランの導入が06年9月と他社よりも1年~1年半ほど早く、すでにほぼすべての契約者に浸透したため、音声収入(基本料金を含む)の下げ幅は鈍化しつつある。一方、iPhoneの大ヒットで高単価のデータ定額制の加入者が増え、通信収入を構成するもう一つの要素、データ通信収入は拡大基調。

10年度は競合2社に先駆けて顧客単価が上昇に転じる予定だ。新規契約者の獲得でも優位にあり、今期は独り勝ちとなりそうだ。
(桑原 幸作=東洋経済オンライン)

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