8月13日以降「菅下ろし」が始まるかもしれない 東京五輪後の解散・総選挙のシナリオを読む

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さて、いつもであれば最後は週末の競馬コーナーである。本来なら8日に新潟競馬場で行われるレパードステークス(G3、11R、ダート、1800メートル)の予想をしたいところだが、代わりにちょっとした戯れ文をお届けしよう。「幻の永田町レース」の予想記事である。

「自民党総裁杯」で「ボウヨミシャドー」は勝てるのか?

現役最強馬「ボウヨミシャドー」へ他の有力馬が挑戦する「自民党総裁杯」は、9月に実施が予定されている。

真っ先に名前が挙がるのは、昨年に引き続きの挑戦となる「コウチカイプリンス」だ。前走は地方票に伸びを欠いたが、今回は党員票の比率が高くなることが課題となる。地方に強いと言われる「テツオタマンモス」は、すでに「引退宣言」した後ではあるが動向が注目される。

初出走を目指す「マカセテガイショー」は、竹下厩舎をまとめ上げられればチャンス到来。要職を務める「カリアゲチョウカン」は、裏方に回って「ボウヨミシャドー」を支えることになりそうだ。高い知名度を誇る「ワクチンテイオー」も出走機会を狙うが、職務上の困難さもあって今回は見送りか。若さもあるので「次の次」に期待したい。

「夏は牝馬」との格言もある。2015年に出走を模索した「セイコママ」は再チャレンジを窺う。ここへきて「タカイチホーク」を持て囃す動きもあり、警戒を要する。しかし何より、究極の最強牝馬「トーキョーマダム」が事態を静観していることが、挑戦を受ける「ボウヨミシャドー」にとっては不気味であろう。

かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

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Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

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