太陽光パネルと土砂災害、解明迫られる因果関係 盛り土や建設残土の問題と併せて総点検が必要だ

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土石流の起点となった場所の土地所有者の弁護士は、NHKニュースで、「盛り土があることや崩れる危険性については認識してなかった」と話した。

起点の西側に隣接する尾根の上に太陽光パネルが張られた土地は、持ち株会社(東京・千代田区)が所有し、再生可能エネルギーの固定価格買取(FIT)制度の認可を2013年に取得している。土石流の起点となった土地を10年前から所有している男性は、この持ち株会社の取締役を務めている。

土石流発生のメカニズムは解明されるか

静岡県の川勝平太知事は7月5日、土石流の起点を含む現地を視察した後、土石流がどのように発生したかを推測して見せた。「山が(長雨による)水を持ちきれなくなって、水の蓄積量が巨大なものになって、それが山の一部を突き破って、その上にあった盛り土を一緒に運んで被害を大きくした」。

この段階での推測である。発生メカニズムはもちろん、土石流発生後の画像をどう見るかについては、専門家の間でさまざまな見方がある。テレビ、新聞、ネット上で議論が行われている最中だ。

土石流は複雑な要因が絡んで発生する。静岡県は土石流の起点となった場所を中心に土の成分分析を行い、航空レーザー測量などによる解析を進めて土地の形状変化をつかみ、その発生メカニズムの解明に迫ろうとしている。

現時点で、盛り土の存在が大きな要因となったことは間違いないが、隣接する尾根の上のソーラーパネル群の影響があったかどうかもはっきりするかもしれない。

土石流の起点付近の盛り土は、国土地理院が7月7日に発表した解析データを見るとよくわかる。南北方向の断面(A―B)、東西方向の断面(C―D)(両断面とも長さ180m余)の状態を2009年と2019年で比較した(出所:国土地理院)

全国のメガソーラー建設予定地で地域住民との紛争が起きているが、そこで目立つのは、「メガソーラーが土砂災害を引き起こす」という懸念だ。

この懸念はどこから来ているのか。1つは、森林を切り開くことにより、森林が果たしていた保水機能が失われるということ、もう1つは、太陽光パネルを敷き詰めることによる降雨時の水の流れ方の変化がある。

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