航空機向けと自動車向けの拡大が課題--榊原定征・東レ社長

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 一般産業用途の需要回復には時間を要すだろうが、すでに09年度に在庫調整が進み、一部は在庫の処分もしたため、10年度にはほぼ実需に合った生産をすることになると思う。

今後は、航空機向けと自動車向けの拡大が課題となると考えている。

エアバス向けには、5月10日に炭素繊維プリプレグを25年まで15年間という、長期供給基本契約を締結した。総合的な技術力と、供給能力を評価してもらったと考えている。供給する数量や価格については、これから話を詰めてゆくところで、今年中には本契約を結ぶことになるだろう。

一方、自動車向けでも、4月28日にダイムラーと自動車部品の共同開発の契約を結んだ。3年以内には炭素繊維複合材料製の部品を供給できるようにしたい。

(石井洋平 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済2010年6月5日号)

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さかきばら・さだゆき
1943年生まれ。67年名古屋大学大学院修士課程修了、東レ入社。中央研究所で炭素繊維を研究開発。96年取締役。常務、専務、副社長を経て2002年社長。6月24日会長就任予定。

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