危険不可視社会 畑村洋太郎著 ~知識と情報の共有化による「社会の意志」の成熟を

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 著者は、産業革命以降のボイラーの爆発とその制御の経過から説き起こし、クルマや家電製品、エレベーターなど、私たちの身の回りの事故とその原因を丹念に調べながら、社会的な「経験知」の蓄積の方法を検討する。そして「安全対策を怠るな」という叱声ではなく、「知識と情報の共有化」による「社会の意志」の成熟を呼びかける。

制御技術が進んだがゆえに、かえって見えにくくなっている暮らしの中の「危険」を通して、現代日本の思考方法の点検を呼びかける本でもある。

はたむら・ようたろう
畑村創造工学研究所を主宰。東京大学名誉教授。専門は失敗学、創造的設計論、知能化加工学、ナノ・マイクロ加工学。1941年生まれ。東京大学工学部機械工学科修士課程修了。東京大学教授、工学院大学特別専任教授を歴任。

講談社/1575円/223ページ

  

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