今年の「早かった梅雨入り」に警戒が必要なワケ 梅雨入り早々の大雨、夏の猛暑、マスク熱中症に注意
6月14日、関東甲信が梅雨入りしたとみられると発表されました。
今年は記録的な早さで続々と梅雨入りしました。
九州南部は平年より19日早い、5月11日。15日に九州北部、四国、中国、16日には近畿と東海、各地とも平年より3週間前後も早いです。四国と近畿は統計史上最も早く、九州南部、九州北部、中国、東海は統計史上2番目でした。
関東甲信は平年より遅いですが、東海から九州はなぜこんなに早く梅雨入りしたのでしょうか。
今年は梅雨入りが早い理由
梅雨入りが早まった原因は、日本の南にあります。
今年は、赤道付近の対流活動が活発で、上昇気流によって雲がたくさんできています。上昇した空気は北側で下降気流になるため太平洋高気圧が強められました。
そして、強まった太平洋高気圧が日本付近に張り出したことによって梅雨前線を押し上げました。
このため、梅雨前線が平年よりかなり早く日本付近にかかり、梅雨入りが早くなっていると考察できます。
最新の気象庁3か月予報によると、6月の降水量は東日本と西日本で平年よりも多くなりそうです。
今年はインド付近に非常に湿った空気があり、中国では記録的な大雨となりました。
湿った空気は日本付近にも流れ込んで梅雨前線の活動が活発になり、熊本県では梅雨入り早々の5月17日に記録的な大雨になりました。その後も、西日本や東日本で大雨により土砂災害警戒情報が発表された地域があります。梅雨の後半は大雨になりやすいですが、梅雨入りしてすぐの大雨は珍しいです。
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