東洋経済オンラインとは
ビジネス

「ウェスティン・シンガポール」の堅実なる秘策 12年越しに再進出した高級ホテルの戦略とは?

7分で読める
2/2 PAGES

ラン・ウェスティンとレンディング・ギア・プロジェクト

平日にも関わらず総勢100名以上のランナーが集まった「ラン・ウエスティン」

さて、ウェスティンといえば、ゲストに対するサービスを「6つのウェルネス(旅先のウェルネス)」という形で掲げている。

<ウエスティンの6つのウェルネス>
① Move Well(軽快なエクササイズ)
② Sleep Well(心地よい眠り)
③ Eat Well(健康的な食事)
④ Play Well(楽しいアクティビティ)
⑤ Work Well(能率的な仕事)
⑥ Feel Well(素晴らしい気分)

中でも力を入れているのが、Move well(軽快なエクササイズ)。通常、高級ホテルでの運動と言えば、プールまたはマシーンやヨガスペースなどを備えたジムが標準装備になりつつあるが、ウェスティンが新たに提案しているものに「ラン・ウェスティン」がある。

その名の通り、ランニングをサポートするサービスで、例えば、ランニングマップを配布し、全く土地勘のない場所に滞在しているゲストが、安心してジョギングできるよう配慮したり、特定の日時には、ホテルのランニング・コンシェルジュと一緒にゲストがホテル周辺を走る、というものだ。

また、それに付随し、旅先でスニーカーを持参していないゲストを想定し、「レンディング・ギア・プロジェクト」を立ち上げた。これは、スポーツメーカーのニューバランス社とのコラボレーションで、滞在するゲストにランニングシューズやウエアなどのレンタルをするというものだ。急な出張などで、仮にスニーカーやウエアを忘れても、リーズナブルな価格でランニングシューズなどを借りることができる、というシステムになっている。

そして、ウェスティン・シンガポールでは、その「ラン・ウェスティン」と「レンディング・ギア・プロジェクト」の両方を体験するイベントとして、ランニンングイベントを行った。

このイベントは、ホテルをスタートとゴール地点とし、ベイ・エリアを回って帰ってくるという全長3kmのコースだ。大会当日は、現地のプロや100人を超えるローカルランナーが参加する、大盛況のイベントとなった。

また、このイベントにあわせて、20人のゲストがランニングシューズをレンタルすると、1足の新品のランニングシューズが途上国の子供たちに贈られるという、チャリティ企画も行われた。

(左) マリーナ・ベイエリアというロケーションを活かしたランニングコースを、100名を超えるランナーが駆け抜けた
(右) イベントでは率先してグループをリードするポピネリ氏

12年という長い年月をかけ、こだわりぬいたロケーションとパートナーを得たシンガポールウェスティンの歩みは、まだ始まったばかりだ。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象