トラック新規制の重荷、相次ぐ自前路線との決別

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 一方、首位の日野自動車はエンジンを自社改良して対応する。ただし既存技術で排ガス規制の基準値をクリアすることは難しかった。「新技術は役割分担をしながら他社と積極的にやる」(日野の白井芳夫社長)と、今回はいすゞ自動車と共同開発した排ガス処理装置を搭載。05年の規制強化の際は見送った、尿素水を使うシステムを導入した。

国内のトラック市場は冷え込んだままだ。09年の大手4社合計の販売台数は、前年比半減の4万台割れに沈んだ。「10年も4万台程度」(UDトラックスの竹内覚社長)と厳しい状況が続く。

環境規制は市場の回復を待ってくれない。16年前後にもう一段厳しい排ガス規制の導入が検討されている。もはや各社とも単独対応が厳しいのは明白。数年後の“デッドライン”に向けて提携強化や業界再編が加速しそうだ。

(松浦 大 =週刊東洋経済2010年5月15日号)

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