アウディA3全面改良!形以上に変わった中身 サスティナブル時代に向けた小さな高級車の形

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ヘッドライトからリヤライトへとつながるショルダーラインに加え、「quattro(クワトロ)」をイメージしたブリスターフェンダーや彫刻的な凹面形状のドアパネルが、力強いサイドビューを形成すると説明される。

燃費と走行安定性を向上させるために空力性能を磨くのが近年のトレンドだが、A3シリーズもパネルによって覆われたアンダーボディや、形状が見直されたドアミラー、ブレーキの冷却機能により空気抵抗が減少され、スポーツバックではCd値0.28、セダンでは0.25を実現したという。

ボディサイズは、従来モデルよりわずかに拡大され、スポーツバックの全長は+20mmとなる4345mm(advanced)、全幅は+30mmの1815mmに。セダンは、全長が+30mmの4495mm(advanced)、全幅は+20mmとなる1815mmとなった。

わずかな拡大だが、全幅が1800mmを超えると入庫を断られる立体駐車場も出てくる。コンパクトクラスにおいてこの全幅が、ネックとなる向きもあるかもしれない。

1.0リッター+48Vハイブリッドを新搭載

メカニズムの面では、横置きエンジン用プラットフォーム「MQB」が採用された。

キャビンの骨格など、ボディの30%(重量比率)に熱間成型スチールが採用されることで、高いボディ剛性と軽量化、優れた安全性を実現したという。もともと剛性の高さで評価されるアウディだから、フルモデルチェンジによってその資質がさらに磨かれた形になったといえるだろう。

パワートレインは、「30 TFSI」に最高出力110ps、最大トルク200Nmを発揮する1.0 TFSI エンジンを搭載。

日本の市場へ導入されるプレミアムコンパクトセグメントでは初となる、ベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)と48Vリチウムイオンバッテリーを用いたマイルドハイブリッドシステムが組み合わせられ、動力性能と環境性能の両立を図る。

「40 TFSI」モデルには、140kW(190ps)/320Nmを発揮する2.0TFSIエンジンが搭載され、クワトロ4輪駆動システムと組み合わされた。

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